私の考える歯周治療(家庭編)

そもそも、歯医者はなぜ「歯石を取りましょう。」というのか。考えて欲しい。

虫歯と歯周病(歯槽膿漏)は細菌感染症なのだ。

歯石の下の嫌気環境で歯周病細菌がはびこっていることが悪いのである。歯周病細菌は嫌気環境で増殖する。

そこで治療の第1段階は

お口の中の細菌の量を減少させることなのである。その方法は

1.歯ブラシ 2.デンタルフロス 3.歯間ブラシ などが通常、歯科医院一般で勧められている治療と思われる。

ただ、これらの従来から知られている清掃法は、効果は高いが、本来の歯周病細菌を減少させるという意味では2次的、間接的といわざるを得ない。絶対に、必要な条件ではあるが、これで十分ではない。歯ブラシだけでは治りにくい歯周病もあるのだ。

なぜなら、歯周細菌の主力部隊は嫌気性細菌群であり、そのすみかは歯周ポケットという歯ブラシの届きにくい部位であるからだ。

患者さんによって、その治療プロセスは、微妙に違うが、歯周ポケットの中のの空気がない環境(嫌気性)にある細菌への減少のためになすべきなのは、歯肉縁下のプラークコントロールである。

1.ポケット内ブラッシング

 歯間ブラシを歯周ポケットの中に歯間ブラシを入れる方法,,,。効果的な方法ではあるが、かなり細い特殊な歯間ブラシを使う必要があるのと熟練しないとうまく効果が現れないのが欠点である。

2.家庭でのシリンジ洗浄法

 特殊な洗浄針と注射筒(シリンジ)にポピヨンヨードなどの薬液でイリゲーション(洗浄)する。とても良い方法であるが、個人で行うには歯周ポケット内圧を高めてしまい、疼痛が発現する危険性がある。モモモモともよせ歯科の歯周初期治療イリゲーション

3.家庭専用の機械を使う 私は、DentalBeatを推薦する。

従来から米国などでよく使用されているウォーターピックを私個人も使用していたが、DentalBeat が発売されてから、こちらを愛用している。音が静かなのとワイヤレス(水を運ぶためのチューブがない)のが何とも家にいっている。充電式でもあり、とても良い。

重度の歯周病の人には極力購入するように勧めている。

ともよせ歯科院内では販売していない。販売しているところを紹介している。紹介先の電気店では、こちらからの紹介である旨をいうと5年保証してくれる。

院内で販売しないのは、この器械を販売するすることで利益を得ているわけでは無いことを知ってもらいたいからだ。それと5年保証などは歯科医院では無理だから。

このDentalBeatは、家庭用としてはかなり優れている。

家庭での歯肉縁下を含めたプラークコントロールと専門家による短期の定期クリーニング、メインテナンスが、当院の基本戦略である。モモモモともよせ歯科の歯周初期治療イリゲーション

4.ブラッシングと歯肉縁下の洗浄の効果(その科学的背景)

歯周病は、歯周病細菌によって発症し、進行する感染症である。特定のグラム陰性菌とスピロヘータが原因となって進行する歯周炎の完全な治癒は、なかなか難しい。臨床症状の除去と骨の破壊の停止を目的としている。

病的歯周ポケットに増加しているスピロヘータという細菌は、運動能力があり、局所に潜り込んでいる。ただ、このような細菌は単独では、歯への付着する能力があまりないため、歯肉縁下の洗浄は、浮遊状態の菌にはかなり有効と思われる。

その効果を書いた本に「歯磨剤を科学する 学建書院」のp105に歯周ポケット内イリゲーション(洗浄)の事を書いた項目がある。

日本歯科大学歯学部歯周病学教室

イリゲーターを用いて歯周ポケット内へ以下の各種薬剤を一定時間(30秒から3分)注入した。

1)0.2%グルコン酸クロルヘキシジンを2週間に1回で6ヶ月

プロービング時の出血の改善

アタッチメントレベルの改善

運動性桿菌の減少

2)0.25%ポピヨンヨード液モモモモともよせ歯科の歯周初期治療イリゲーション

中等度の成人歯周炎の患者を対象、Water pik

上記の症状の改善に加えて

歯肉滲出液の減少、グラム陰性嫌気性菌の減少及び消失が見られている。これらの細菌に対する強い抗菌性を示すことがわかる。

3)0.05%塩化セリチルピリジニウム(CPC液)

運動性桿菌の減少

以下次回の更新までつづく,,,,,。